ヨコシマなしましまアニメ感想

アニメの感想を、ひたすらに載せていくブログ。ネタバレが基本姿勢。※他所からの引っ越し作業中

彼方のアストラ 第6話「SECRET」感想

 

OPのユンファが、ボブカットバージョンに変わっている。表情も明るくなってたのまで取り入れられて…細かく作ってるんだな~。

 

今週の内容

突如、ルカに銃を突きつけたウルガーに、止めようと立ち上がり声を上げたカナタだったが、ウルガーは銃が本物であることを誇示するために、一発撃って木の枝を落として見せる。

まずはリーダーとして、カナタが銃を渡すように話し始めるが、ウルガーは断り、さらに班員達が危惧する武力によって統率権を得ることは望んでおらず、刺客でもないと、否定するのだった。

個人的な恨みのためにルカに死んでくれと、再び銃口の先のルカに視線を戻すウルガー。しかしルカは、だんだんと怒りの感情が湧いたのか、友達だと思っていたのに恨みと言うのはおかしいと、ウルガーに理由を問いただす。ルカの発した「友達だと思っていた」という言葉に、一瞬ウルガーも動揺したのか、目をつむり、息を吐いてから、ルカ自信にではなく、ルカの父であるマルコ・エスポジトに恨みがあると告げるのだった。

ウルガーはマルコを恨む理由を語りだす。

ウルガーには5つ上の兄・フィンがおり、その性格はウルガーとは違い、誰にでも優しく接する人物で、それは家でも外でも敵を作りやすいウルガーを相手にしても同じであった。そんなフィンにウルガーも自然と懐き、フリーのジャーナリストになった兄に憧れて自分も同じ仕事に就きたいと考える様になる。

しかし、兄弟二人で川岸に腰かけて話をしていた時、欲しいものを聞かれたウルガーは別にないと答えたため、周囲の影響か、本人の性格のためか、孤立しつつあるウルガーを心配したフィンは、青春を楽しむ事、自分のやりたいことを考える事を弟に説き、ウルガーも素直に兄の様になりたいからと、いつも帽子を被る兄と同じように、帽子が欲しいと打ち明けたのだった。

その後、しばらくたった後にフィンがビルからの転落して死亡し、自殺として処理される。しかしウルガーは、マルコ・エスポジトの闇献金疑惑を追っていた兄が、仕事に対してまずい事に首を突っ込んだとぼやいていたことを知っていたため、何かあると兄の部屋を探る。すると、フィンの机から自分宛ての誕生日プレゼントの帽子と包装用の袋を見つける。プレゼントの帽子を手に取り、涙したウルガーは、これを渡すつもりの人間が自殺をするはずが無いと、確信したのだった。

その話を聞いて、カナタは証拠はあるのかと口を挟むが、証拠をつかんでいたのなら告発していると怒鳴り返すウルガー。

復讐することになった経緯を話した事で、再びマルコへの怒りを想い出したウルガーは、高揚した気持ちを落ち着けるように、低い声でルカに思うことはあるかと問う。そんなウルガーに対し、ルカは自分の父親ならやりかねないと返し、ウルガーは更に復讐を決めてからの自分の経緯を話す。

復讐を果たすために、銃の練習を行っている時だけが気持ちが安らいだというウルガーに、ザックはなんて人生を送っているのだと絶句する。しかも、本物の銃が簡単に手に入らない問題も、たまたまアストラ号の倉庫で発見し、さらにマルコの息子で、ルカが世襲政治家が後を継がせる長男だと知ったウルガーは、マルコにも家族を失う悲しみを思い知らせるための、運命だったのだと考え、行動を起こしていた。

話すうちに、兄を失った悲しさと、なぜ自分は愛されなかったのかという悔しい思いが募り、涙を流しながら、アリエスの「仲間と分かち合おう」という静止の声も否定するウルガー。しかしウルガーの勢いを殺したのは、他でもない銃を突きつけられていたルカだった。

ルカは、自分は跡継ぎでは無く、愛されてもいないと断言し、その言葉にデタラメを言って助かりたいのかと疑うウルガー。しかしルカは落ち着いた様子で、その証拠だと来ていたベストを脱いで、上半身を露わにする。

女性特有の胸のふくらみが、ルカにあることに驚く班員達。しかしちょうど地震が起こり、その揺れの大きさにフニシアを始め、一部の班員は一瞬パニックになりかけるが、外にいるから大丈夫だとカナタが落ち着かせ、その場にとどまりやり過ごす。

その間にベストを元通りに着直したルカは、自分は男女の性が医学的に決まっていないインターセクシュアル、略称ISだと告白し、男として育ったが、周囲との差に違和感を感じ、病院で検査を行って初めて知ったのだと話を続ける。

今は、身体はどちらの性にも寄っていない状態なのだと、少し言いにくそうにするルカ。そんな話を聞いて、銃を下ろしていたウルガーは、まだ目を見張りながらマルコを含めたルカの両親は始めから知っていたのかと問うが、ルカは自分は養子で、ISだと知っていれば引き取らなかっただろうと、家族関係についても衝撃的な事を告白する。

ルカが話し始めてから、明かされる事実の多さにまた疑いを持ち、ルカに銃を突きつけるウルガーだが、ルカは家に帰れば証明できると、毅然とした態度で応える。子供ができなかった両親のもとに、知り合いの芸術家が子どもを育てられないからと養子に出し、その後、エスポジト家には弟が生れ、ルカのISも発覚したため、跡継ぎは弟になり、父親の愛情も弟に注がれていると語るルカ。

そんな状態から、自分が死んでも父は悲しまないと話すルカに、ウルガーはそんな親が居るかと激昂するが、はたと自分の置かれている状況と似ていると気づいてしまい絶句する。そんなウルガーに、ルカは自分を殺しても無駄だとしながらも、父が悲しんだら自分は嬉しいと目に涙を溜めて笑って見せ、ウルガーは思わず銃を落とす。果たすつもりだったマルコへの復讐が失敗し、銃を向けたルカも自分と同じように親からの愛情を受けていなかったという事実に、どうにもならない憤りを覚えたウルガーは、まだ兄が生きていた時に話してくれた「気持ちが負けそうなときは大声を出す」というアドバイスに従い、ちくしょうと空へ叫んのだった。

ウルガーがうなだれ、ルカが涙をぬぐっている様子を眺めつつ、カナタは自分たちが一斉処分を受ける条件に、親との確執がある事かと考えたが、アリエスの様に親からの愛情を受けていた者もいたため、この考えは全員に当てはまらないと考え直していた。そんな思考の中、ふと海に向かっているのに、日が陰った事に気付いたカナタは、視線を水平線に持っていく。すると、海面が盛り上がり、沈む太陽を水平線の下へ飲み込む様子が見て取れたため、地震の後の波が来る事に気付き、声を上げる。

カナタ達よりも、波打ち際にいたルカとウルガーにも声を掛け、アストラ号に乗るように指示するカナタ。壁の様な波を見て、事態を把握した班員達は船に向かて走り出す。ウルガーもルカを引っ張って避難するが、波は到達してしまい、カナタはタラップに残り手を伸ばしていたが、転んだルカをウルガーが支え、倒れ込むようにカナタのいる場所に到達したが、ちょうど波にのまれてしまい、カナタだけがタラップに自動的に引き上げられ、ルカとウルガーは海に取り残されてしまったのだった。

ルカとウルガーが流されてしまった事を知ったザックは、アストラ号を海面ギリギリで航行させ、タラップから二人を探すように指示を出す。

海面から出ていた木の枝に摑まっていたルカは、後から流されてきたウルガーの手を掴み、しばらく二人で会話をする時間が生れた。

ルカに助けられたウルガーは、ルカが片手だけで二人分の重さを支えている事に気付き、ルカを殺そうとした自分は仲間では無いから手を離せと言うが、そんなウルガーのスタンスに、とうとうルカは強い口調で黙って摑まっていろと返す。ウルガーはそんなルカの言葉に、少し思案してから、カナタの中学時代の遭難事件での話を持ち出し、先生を助けられなかったという体験を引きずっているカナタの様に、ルカがなるのはごめんだと自ら手を払いのけて流されていく。

流されていったウルガーは、これで良いと言った様子で海面から顔を出していたが、そこへワイヤーを取り付けたカナタがダイブしてきて、ウルガーを引き上げる。ウルガーを抱きかかえながらもルカにもう少し踏ん張れと気を使い、腕の力が無く落ちそうになるウルガーをこの時のために鍛えた筋力で引き上げ抱え直したカナタを、ルカはカッコ良いなと憧れのまなざしを送るのだった。

無事に全員でアストラ号に乗ることができ、着替えたウルガーは、同じく着替えていつもの体系を隠すためのベストを着用していないルカに、銃を向けて殺そうとしたことと、そのせいでルカの身体の秘密を暴いてしまったことを謝罪する。

あからさまに自分に対する負い目があるウルガーに、言いづらい謝罪をもう一度言わせる嫌がらせをするルカだったが、本心から殺されそうになったことはもう良いと話し、逆にマルコがウルガーの兄の殺害に関わっているのなら謝罪したいと申し出る。

さらにルカは、ウルガーには似た者同士の自分や、人の気持ちが分かる班員達がいるから、もう一人では無いと話し、ウルガーも無事に帰ってマルコの疑惑を調べて糾弾するという目標を持ち、何としても帰ると自分の意志を皆に語ったのだった。

ウルガーの発言を聞き届け、ザックは闇献金問題を暴かれただけで、人を殺すだろうかと自分の疑問点を口にする。闇献金どころではない秘密、例えば自分たちが一斉殺処分を受けるきっかけなどに、ウルガーの兄がたどり着いたのではという話になり、ウルガーは改めて、世の中の嘘を暴くジャーナリストになるとこぶしを握るのだった。

その後の移動中は、お互いの事を話すことが増え、ウルガーも笑う事が増えたり、ルカが今まで通り相撲を取ろうと言うと、男子たちはルカの胸の事を意識して辞めてしまったりと、変わったことは多く、何よりルカの身体の事は、本人自身が一番ネタとして使っており、ウルガーを困らせては楽しんでいる様子なのだった。

2063年9月13日、遭難71日目。アリスペードを出発して、船内生活20日目となったある日、調理中にアリエスが指を切ったために、心配するシャルス。その過保護っぷりにキトリーは皆が集まる食事中に、アリエスに親切だと、恋愛話を期待するまなざしで切り出す。しかしシャルスはいつもの輝く笑顔でかわすが、アリエスはカナタがこの話題に何の危機感も、興味も示さない事にむくれ、シャルスに興味が湧いたと授業は何を取っていたのかと、細かな質問を開始するのだった。

クラスが一つしかない生物の授業の話になり、シャルスもアリエスもこの授業を受けていたと判明した。先生のヅラ疑惑について楽しく語り、キャンプの班分けで一緒になるまで知らなかったという話になったが、映像記憶能力があるアリエスは、受領を受けていた生徒の中にシャルスがいなかった事に気付き、何か隠していないかと質問する。すると今まで朗らかに笑っていたシャルスは、真面目な顔でアリエスを見つめ返したのだった。

 

カナタの「サバイバルの心得」

その1 前に進めば前進する(第1話発表)

その2 発表無し

その3 慌て者ほど狼狽える(第1話発表)

その4 皆それぞれ色んな力をがっちり合わせれば、大抵の事はどうにかなる(第3話発表)

その5 発表無し

その6 発表無し

その7 食べれば元気になる(第4話発表)

その8 発表無し

その9 一つ一つ冷静に対処していけば、すべて解決する。(第3話発表)

 

 

ここから感想

確かに親との関係が良好とは言えない班員は、カナタ、キトリー、相手などを丸投げされたという意味ではフニシアも含めて、あとはユンファ、ウルガー、ルカと、分かっているだけで9人中6人が当てはまるのは多いよな。

先週の保護者会議で思った通り、ルカは養子だと発覚したし、刺客の疑惑が残るシャルスも、隠し事をしている事をアリエスが気付いたところで終わったが、おそらく授業の件はシャルスなりのアリバイを披露して終わりなんだろうな…。親の話とか、アリエスを誰かに似ていると話した事とか、全部語ってくれるだろうか?

何にせよ、ウルガーが将来の希望を語ったことで、刺客ではないと判明したし、ルカが色々と行動が遅れたりするのは、ISを隠すためだと判明したので彼も刺客候補から外れ、残るは帰る希望を話していないザックとシャルスの二人だけになった。物語半分でこれは展開が早いのではと思うのだけど、もしかしたら、生徒の中には刺客がいないかもしれないと言う線もありかな?であれば、大人対子供の構図が出し易くて、事の発端に取り付きやすそうだよな。

 

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