ヨコシマなしましまアニメ感想

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推しが武道館いってくれたら死ぬ 第9話「オタクじゃなく一人の人間として」感想

 就職せず、結婚の予定もない年頃の女性という事で、えりぴよも一般家庭内では居心地の悪い思いをしているのだと判明。しかしこれも、ある程度の時期さえ超えてしまえば、くまさの様に自分の世界を構築できるようになるだろうさ。それにしても、EDに叔母の夫が乗っていなかったが、中の人誰だったかな。

 

今週の内容

晦日を迎えた岡山駅前商店街では、しめ縄や黒豆などが売り出され、ちゃむが使用しているスタジオも、看板にしめ縄を飾っていた。

晦日ライブが行われるという事で、控室に集まっていたちゃむのメンバーのうち、舞菜は両手を頬に当てて困った様子で忘れ物をしたと慌てる。これにはれおがすぐに寄り添って何を困っているのかを聞き出すと、舞菜は目に涙まで浮かべて、おせち用の黒豆を買っていなかったと言うので、他のメンバーは大したことが無かったと、自分のやる事に戻ってしまう。れおは困りながらもライブの後でも買えるからと、舞菜を落ち着かせ、話は年の瀬という事もあって、この一年がどうだったかを話していく。れおは来年に向けての目標として武道館を上げるが、豆おかきを食べながら話を聞いていた優佳は、自分は武道館に行かなくても良いと、空気を読むことなく自分が思ったままの事を口に出したため、れおは困ったように笑い、空音は半目になるなど、その場には微妙な空気が流れるのだった。

基は、初めての年末ライブにテンションを上げていたが、その足元ではえりぴよが屍の様に突っ伏していた。彼女がダメージを受けた理由は、スタジオからの張り紙の内容だった。

「重要なお知らせ 老朽化に伴う改修工事の為、1月中は営業を休止させていただきます。」と言うもので、1か月間舞菜に会えないばかりか、自動的に1月まれの舞菜の生誕祭が行えないと、えりぴよはどす黒いオーラを発していたのだった。

それでも、舞菜の運の無さを不幸可愛いとテンションを上げて喜ぶえりぴよだが、12月30日生まれのゆめ莉を推している長井が、ギリギリ間に合って良かったと話しているのを見て、やはり舞菜に不幸を与え、祝福しない世界など滅びろと、目尻に涙を浮かべる。

ライブが始まり、優香の痛みを伴う声掛けにも、元気よく返事をするファンたちは、推しと過ごす年の瀬を満喫する。ライブが終了すると、特別物販が発表され、好きなメッセージをスマホに吹き込んでくれるという初の試みに、ファンたちは大いに喜ぶのだった。

5秒以内に言えるメッセージなら何でも良いため、えりぴよは、普段が塩対応の舞菜に言っって欲しい自分への励ましなどを取り入れた長文を考えつくが、これにはくまさが、推しが5秒で言える範囲を超えていると注意するのだった。

くまさや基をはじめとするファンたちが、それぞれメッセージを吹き込んでもらう中、藤田からメッセージ内容を聞いた優香は、思わず耳を疑うような表情を見せていた。

えりぴよは労働意欲を高めるために、舞菜に「えりさん積んで」というメッセージを入れてもらい、喜んでいた。えりぴよさんではなく、えりさんという呼び方の指定も、一人の人間として吹き込んでほしいと言う願いからであり、これには舞菜も一人の人間、女としてと深読みして衝撃を受けたのだった。

幸福感に浸るあまり、気持ちの悪い発言をしていただろうと自覚のあったえりぴよは、舞菜がえりぴよが発する内蔵系の話にも、うまく答えられないといけないと考えている素振りを、自分の発言に引いていると勘違いして、決まずい空気のままで接触を終わらせてしまう。

カウントダウン番組にれおが出演すると言うくまさを見送り、基と別れたえりぴよは、一カ月間も舞菜と会えない事を実感し、最後に変案空気のまま別れたことをひどく後悔する。

そんなすっきりとしない気持ちのまま家に帰ると、えりぴよは母の咲子からおせち作りを手伝わされ、あまりの不器用さに応援へとジョブチェンジさせられる。そこへ、従弟に裾を引っ張られ、鼻ほしされながら何をやっているのだと問いかけられる。さらに叔母やその夫とみられる男性から就職の話を問われ、さらに伯母からは結婚の話まで持ち掛けられてしまい、極めつけは従弟のゲームへのお誘いと、咲子の応援の催促が加えられたために、えりぴよは自室にカップ麺を持ち込んで、年越しを一人で過ごすという逃げの作戦に出るのだった。

部屋でそばをすすりながら、岡山の年越し特番を見ていたえりぴよ。有名なお笑い芸人や、デミかつ丼賞なるものを受賞したおじさんとともに、れおはゲストとしてスタジオ入りしていた。れおはちゃむのファンに手を振りながら、他のメンバーが来れない理由などをかいつまんで説明し、メンバーも見てくれているだろうと話していた。この時、ファンの様子として映し出されたのがくまさであり、その様子はれおに見とれて頬を上気させ、吐いた息でガラスを曇らせると言う、気持ちの悪い光景だった。

くまさのドアップに思わずむせたえりぴよだが、推しと一緒に年越しができることがうらやましくなってしまい、基を初詣に呼び出していた。

人込みの中、玲奈を見つけたえりぴよは、親族以外で今年初めて出会った人物が可愛い女の子である玲奈で良かったと大層喜んだ。そのコメントに、呼び出された挙句に、言外でついで扱いを受けた基は抗議するのだった。

最上稲荷参道口のゲートをくぐった後、基は推し達がどういった年越しをしているのかが気になると口に出し、アイドル活動をしている彼女たちの、自分たちファンは一面しか知らない点は、えりぴよも同意する。そしてえりぴよは、舞菜は誰かに対して一年中考える事があるのだろうかと思いをはせていた。

そのころ舞菜は、優香と神社前で待ち合わせをしていた。風邪予防のためにマスクを着けていた舞菜に対し、優香は顔がバレるのを防止するためかと、アイドルらしい行動だと楽しそうにツッコミを入れてきた。顔バレ防止の案には舞菜は否定するが、自分に気付くのはおそらくえりぴよ一人だろうと、彼女の事を思い浮かべるのだった。

参道に向かう階段をのぼりながら、一カ月間空いてしまった時間をどう過ごすかを考える舞菜に、優香は短期のバイトができるとこともなげに返し、舞菜はバイトについて少し考えていみる。

えりぴよ達も参道の人の流れに沿って歩きながら、玲奈に就職を迫られる辛さを語るえりぴよ。しかし玲奈も受験生と言う立場があるため、今年はライブにあまりいけないのだと返し、これには舞菜が喜ぶ要素が無くなると、えりぴよは残念がる。

いずれにしても2月まではスタジオが使えないのだから、ライブはお休みだろうと基がくぎを刺したため、えりぴよは年末ライブの接触での、あの気まずい雰囲気を思い出し、ライブが始まってほしい期待と、舞菜にどう弁解しようかという悩みが入り交じり、人込みで頭を抱え始める。しかし玲奈は、アイドル側はファンの事をいちいち気にしていないのではと、ドライな意見を述べ、気にしなくても良いのではとえりぴよを慰めるが、既に一人の人間としてメッセージを吹き込んでほしいと、舞菜にお願いしていたえりぴよは、ファンというカテゴリから外れようとしてしまったと、さらに頭を抱えて苦しむのだった。

ようやく社殿の前にたどり着いた舞菜と優佳。優佳は500円玉を、舞菜は100円玉を賽銭箱に投げ入れ、それぞれお願い事をする。ちゃむが武道館に行けるように、えりぴよがケガをしない様にと祈った舞菜は、未だにお願いを続けている優佳に視線を移し、その顔が笑みを浮かべている事に気付く。

同じ頃、えりぴよもまた参拝を行い、舞菜についてのお願いを済ませていた。しかし基と玲奈の会話を聞いて、自分に関するお願いをし忘れていることに気付く。基たちがえりぴよが舞菜についてのお願い事をしたのだと察したころ、えりぴよは人に押されて彼らと離れていってしまい、そんな離れていく手を見送りながら、最近えりぴよが自分に厳しいと基はここでもまた文句をこぼすのだった。

甘酒を飲んでいた舞菜と優佳は、お願い事について話していた。優佳も武道館に行けるよう願っていた事に、興味が無かったのではと聞いた舞菜。しかしメッセージを吹き込む特別物販で、藤田やふみくんが優佳が武道館に行ってくれることを願っているのだと知り、アイドルが出来て、ファンがもっと自分を好きになってくれるならどこでも良いと考えていた優佳は、それなら武道館にも行ってやろうと考えを改めたのだと言う。これには舞菜は、もっと別の事をお願いしているのかと思ったと白状し、優佳はこれを地味にヒドイとツッコミを入れる。

武道館に行こうと決めた優佳は、出来れば最前線のセンターになった上で武道館に行きたいと野望を語ってみせ、センターが出来る条件として、メンバーが奇数である必要があるからと、今いる7人全員で武道館に行こうと、舞菜と笑いあう。

眞妃とゆめ莉を見つけた優佳が、大声で彼女たちを呼ぶと、特に眞妃は迷惑そうにする。駆け寄った優佳と舞菜に対し、ゆめ莉は自分と眞妃が手を繋いでいる事について言い訳を始めるが、優佳は何のことは無いと、自分と舞菜が恋人繋ぎをしている手を上げて二人に見せたため、ゆめ莉はそういう事では無いと口元を引き結ぶが、眞妃と顔を合わせて笑い合い、この話はここで終わりとなった。

初日の出を見るために、高台に集まったえりぴよ達。一度はぐれたえりぴよは、舞菜の応援用の横断幕を腰ひもにして、それを玲奈に持ってもらうと言う迷子対策を施し、日の出が見える場所まで移動していた。

話はれおが出演したカウントダウン番組の事になり、くまさの映り込みが気になって仕方がなかったと言う基に同調したえりぴよは、他人から見た自分も、あのくまさの様なのだろうと反面教師として受け止めていた。しかし幸せそうなくまさを見ることで、やはり推しと年越しを過ごせた点は良いなと考える二人なのだった。

舞菜たちも日の出を見るために高台に移動し、れおが出演した番組について話していた。年が明けてからすぐに、ファンを見つめたれおを見て、ファンとの年越しを意識した舞菜は、自分もアレをやりたいと言い出し、優佳はそんな舞菜に、なら自分を見ていて良いという提案をしてきたため、舞菜は思わ雄ずツッコミに回っていた。

初日の出が見え始め、新しい年の始まりを感じたえりぴよは、舞菜が自分をファンの一人としてしか思っていなくても、自分に一人を思い続ける喜びを教えてくれた舞菜へのお返しとして、初日の出にちゃむではなく、推しである舞菜が武道館に行ってくれたら死んでも良いと、お願いごとを三回叫んで見せたのだった。えりぴよが叫んだためか、別の場所にいた舞菜は、えりぴよの声がした気がして周囲を見回すことになるが、もちろんまさかの一言で終わらせられるのであった。

初日の出も見終わったため、解散しようと言い出す眞妃。渋る優佳に舞菜も少し眠いと解散に同意するが、優佳は次に会えるのが2月になるとむくれていた。これには眞妃が、1月中にスタジオの外でライブがあるだろうと話したため、優佳はじゃあ武道館だと朝日に向かって手を振り上げ、それは無いと他のメンバーでツッコミを入れる。

 

ここから感想

親戚の容赦ない攻め込みに、逃げ出したえりぴよの図はなかなかリアルで、ここで描いてくれて本当に良かったと思っている。これが無いと、ファンとアイドルの両方を描く作品として、中途半端感が出てしまうところだった。解決できなくても描くのが大事です。

そして今回、やっとEDに名前の乗った藤田の正体が分かった。4・5話では浅水と村上との判別がつかなくて、判別を断念していたけど、今回ので優佳おしのふみくんの前にメッセージ入れてもらったファンだと分った。あくまでも中の人ではなく、キャラとEDロールの消去法でやっているので、間違っていたらそれまでだけど、未だに分からない浅水と村上がいないのだから、藤田は判明でいいはず。で、もうひとりの初出場の中山さんは、ゆめ莉推しで長井と話していたあのスーツで良いはずなんで、あまり悩まなかった。

次は、舞菜のバイト先にえりぴよが出没する話。普段のファミレスをくまさに奢ってもらっているえりぴよが、メイドカフェに通い詰められるのか、また金銭的に難しくなりそうな予感がするが、今回のトラブルは何が問題になるんだろうか。

 

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